技術的相談でアドバイスを貰う方法

ZARU
Jan 21, 2024

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僕は前職ではCTOで、今は独立して各社の技術支援などを行っている立場柄、一緒に働いている方たちから技術的な相談を受けることがあります。

色んな方から相談を受けているうちに、アドバイスしやすい相談と、しにくい相談があるなと感じたので、どういう点に注意するとアドバイスを貰いやすいかメモしてみます。

相談内容を事前に具体伝える

なぜだかわかりませんが「相談させてください!」と来たときに、ミーティングの日時だけは教えてくれるのですが、何について相談したいのか教えてくれない方が一定います。

相談を受ける側としては何に困っているのか事前に知れるだけでも、返せるアドバイスの質が大きく変わります。何なら、わざわざミーティングせずともその場で「それならこうしたらいいよ」と即座に返せる悩みの可能性もあります。

そもそもプログラマがそれなりに頭を悩ませて出したアウトプットに対して、相談の場で瞬時に読み解き最適解を出せるほど僕が優秀ではないので、事前に資料展開して僕も思考した上で望みたいという気持ちもあります。

相談したい方は、事前に相談内容をテキストにまとめてみると良いでしょう。

選択・行動の意図や背景を伝える

例えば設計やインフラ構成の相談が来たときに成果物を見せて「これでどうですか?」と聞かれることがあります。明らかな不備があれば別ですが、たいていはソツがない仕上がりになっています。

相談相手にもよると思いますが、こういう場合は「まぁ良いんじゃないですか」と何も得られない返答が返ってくることもあります。

それではせっかくの時間がもったいないので、なぜこの設計にしたのか・検討したが決定しなかった選択肢は何があるのかを一緒に伝えると、そのケースならこうした方が良いなどの話を引き出せる可能性がぐっと上がりますし、そう考えたなら間違いないと太鼓判をもらえるかもしれません。

特に何を選ばなかったかがあると、議論がきちんとできるように感じています。

技術相談は一方的な教えを受ける場ではなく、互いに考えていることを議論して前に進めるための場として活用することを意識すると良いかもしれません。僕も良い返しができるように精進していきます。それでは。

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ZARU

株式会社nanabitで働くプログラマです